羊毛(ウール)素材
本来ウールは羊から採取された繊維の事をさすが、繊維製品品質表示規定の指定用語では獣毛に属する繊維もウール(毛))と呼んでよい事になっている。羊毛採取用の羊を緬羊(めんよう)といい、数多くの種類がおり、種類によって毛の太さ・長さ・丈夫が異なる。
細番手羊毛種≪メリノ≫
最も白く・細く・良質なウールが生産出来る。捲縮が多い事も特徴。
【他】ランブウェ
中番手羊毛種≪サウスダウン≫
細く・柔らかい。非常に弾力性に富んでおり、強い反撥力を持つ。現在では衣料用の他に食肉用としても飼育されている。
【他】シロップシャー、チェビオット、ハンプシャー
長毛種≪リンカーン≫
繊維が非常に長く太い為、荒い繊維で出来ている。カーペット用ウールでは高級品。
【他】レスター、ロムニー・マーシュ
種羊毛種≪コリデール≫
メリノ種と食肉用のリンコル種を交配させたもの。手触りが柔らかくクリンプや全体のフリースの均一性が高く、バルキー性にも富み光沢が良い。
【他】ポルワース、カンバック
カーペット用羊毛種≪スコッチ・ブラック・フェイス≫
毛足が長く太めで手触りが硬い、主にカーペット・腰掛け・スコッチツイードなどに使用する。
【他】スエールデール
※番手・・・糸の太さを表す単位。
※捲縮・・・【同】クリンプ
※クリンプ・・・繊維の縮れの事。
※フリース・・・一頭の羊から刈り取ったままで一枚の形になっている状態の毛の事。
※バルキー・・・糸や生地がふんわりとなった状態の事。
―メリット―
- 吸湿性がある。
- 保温力に優れている。
- 撥水性があり汗なども弾く為、汚れにくく汚れてもすぐ落ちる。
- 紡績に適している。
- 復元性があり型崩れしにくくシワが発生しにくい。
- 染色性が良い。
―デメリット―
- ピンンリング(毛玉)が発生しやすい。
- 害虫に弱い。
- 縮みやすい。
※上記説明はHATBLOCKネット調査結果を基にしています。